リレーコラム
少子化対策は発達障がいをも救う・・・加藤の秘策!?
おがるの加藤潔です。四回目の登場です。今回は、安倍総理大臣並びに少子化担当大臣の目にとまることを期待して書いちゃいますよ。少々暴走気味のコラムになること必至ですが、ひまつぶしのつもりで、いつものようにどうぞ気楽に読み流してくださいませ。
少子化は発達障がいにも多大な影響がある!?
日本の少子化傾向に歯止めがかからない状況が続いています。合計特殊出生率(女性が一生に産む子どもの総数)が2005年に過去最低の1.26を記録し、それ以降、停滞状態が続いています。ちなみに、今の人口を維持するためには合計特殊出生率が2.07~2.08くらい必要らしいですから、長寿国である日本はすでに超高齢社会(高齢化率21%以上)となっていて、その状況を打破するのがとても厳しい状況です。
さて、少子化で何が問題になるのでしょう?加藤は門外漢ですから的はずれかもしれませんが、少子化が進むことで、いわゆる労働人口が少なくなり、当然のことながら、国に入ってくる税収が減少し続けると考えられます。そうすると、これまた当然のことながら福祉予算も減少するわけです。でもって、またまた当然のことながら、障がい者施策への予算も減少し、またまたまた発達障がい施策への予算も減少するわけです。これはきわめてまずい状況です。
発達障がいの人が働いて、経済的に自立し、納税もたくさんするのはめざしたい姿ですし、そのためにご本人やご家族や多くの支援者の方々がご努力をされています。しかしながら、多数派仕様の世の中で少数派の人たちにそのチャンスが回ってこないこともたぶんにあるかもしれません。そのとき、障がい年金や生活保護、家賃補助等のさまざまなセーフティーネットが不十分だと、次のチャンスまでしのぐのがきつくなるかもしれません。
誤解しないでくださいね。加藤は、そうした扶助を受けなさいと短絡的に言っているのではなくて、セーフティーネットがないことでチャレンジしにくい社会になるのが心配なのであります。
かと言って、税金をガバガバ上げたら当面の生活がとても苦しいし、国の借金を増やし続けたら日本自体が崩壊するかもしれません。じゃあどうすんの?
少子化対策は発達障がいをも救う・・・加藤の秘策!?
そうです。起死回生の少子化対策をとらねばなりません。女性が子どもを産みやすく、また子育てしながら働きやすい環境づくりを進めることはもちろん必要で、さまざまな施策が講じられているはずです。でも、それだけでは・・・たぶん・・・厳しいでしょうね。加藤は少子化傾向の最大要因は「晩婚化」であると考えていまして、そこに策を打たないとならないと思うのですよ。晩婚化によって、二番目三番目の子どもを産まないという選択をする方が多くなるから、合計特殊出生率が上がらないのでは?
そこで加藤の秘策!? 学生結婚及び学生出産奨励法の制定であります。
若いうちに産もう。若いうちに産んだらたっぷり育児手当をはずもう。そんな法律です。社会に出てキャリアを積んだ女性はどうしても出産や育児休暇をとりにくくなるので、社会に出る前にある程度出産と育児に時間をかけて、一段落したら社会に出て存分に活躍できる体制をつくるのです。つまり、学生のうちに2~3人育てて(その間、休学していいのでゆっくりじっくり大学等を出ましょう)、大学や専門学校には学内保育所があって、授業も子連れで参加してOKで・・・。学業へのサポートは就労のサポートよりもきっとそれぞれの現場でいろいろなアイデアを出しやすいはずです。
これ、すごくいいと思いません? 子どもの数は増えるし、女性の社会参加は保証できるし、母になってから仕事をすることで視野の広い質の高い仕事も期待できるし。
安倍総理、いかがでしょう? この秘策、いつやるの? 今でしょ。
文責 札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる 加藤 潔