リレーコラム
「学習性無力感」って何?
先日とある町の「発達支援プログラム整備、発達支援アドバイザー事業」の一環であと2年で閉校となる高校に訪問させていただきました。その中で不登校の生徒さんの支援についての話題となり情報の共有をさせていただきましたが、それぞれのお子さんに共通すると思われる学習への意欲が育っていないということを感じました。現在先生たちは子ども一人一人の学力に合わせ支援を工夫されておられましたが、ある先生からは「もっと早くにつまずきはあったはず、早くに気づいてあげることができれば」とも話されておりました。本当にその通りだと思います。学力ということだけにとどまらず、対人面やコミュニケーションにおいても同様ではないかとは思います。ある心理学者の「犬に電気シャョックを与え学習を研究する論文」中に「学習性無力感」ということばをネットで見つけました。その研究の中にはこのようなことが書かれておりました。・環境に対する積極的、自発的働きかけがおこらない。・成功体験を学習することが困難。・無力感やいらだちなどの情緒的混乱。などなどが起こり得る・・・と。皆さんはどのように考えられますか?また、ADHDやASDの方々にも当てはまる事柄ではないでしょうか。一人一人にあった子育て療育、教育の提供の大切さをあらためて感じさせられました。