リレーコラム
人には人の感じ方がある
さて、とうとう北海道にも、あついあつい夏が来てしまいましたね。1年で、唯一エアコンが欲しくなる約10日間です。
“とうとう”という表現からもお分かりかも、僕は夏があまり好きなじゃないです。嫌いではないのですが、すごく暑いのと、寒いのとでは、寒い方がましという感じです。
あつい、あついといいながら仕事をしてますと、同じくあつい、あついと言っているスタッフと、あまり言わないスタッフがいることに気付きました。こいつは暑くないのか?ガマン強いだけか?口に出すのも嫌なほど暑さにやられているのか?なんて思いながら、ふと、同じあつい部屋にいて、もちろん同じ室温の中にいるわけだが、不快感は必ずしも同じではないかも知れないと気付きました。
僕の本日の不快感は、10段階中8か9くらいなのですが、その人にとっては、6とか7くらいなのでは?ということです。
いったい何の話ですか?という人もいるかも知れませんが、自閉症の方々へのサポートを進める上で、こういう認知の違いに気を配ることはとても大切です。
ついつい私たちは、私たちの感覚で、私たちのものさしで、彼らの行動や言動を解釈してしまいがちですが、彼らには彼らの理解の仕方、とらえ方、学び方があるということを忘れないようにしなければなりません。
ちなみに、10段階中いくらか、のようなスケールを基準として用いると、共通理解が図りやすいですね。オススメです。暑さへの不快感に限らず、ストレスとか、疲労、力加減、感情の程度、音量などいろいろと応用できます。
というわけで、僕は、暑さに対する不快レベルが10段階中8とか9なので、6とか7以下の人、扇風機は僕の方に向けて良いですか?
北海道発達障害者支援センターあおいそら 片山 智博