リレーコラム
ユニバーサル
あおいそら片山です。師走ですね。冬ですね。乾燥の時期ですね。
先日、娘の心臓の定期検診があり、病院に行って、エコーとか、心電図とかを行うという出来事がありました。 前回は1年前で、2歳の時。 当然、訳も分からずなので、眠剤を使用し、眠っていただきました。 検査は無事終わったのですが、目覚めてからがひどかった。 眠剤が完全には抜けきらず、でも目は覚め、遊びたい、歩きたい、でもふらふらし、転ぶ ということで数時間、放っておけない状態になりました。 確か、すぐにはご飯も食べさせちゃならんということで、それはそれで大変でした。 そんな状態は、本人もツラいだろうと言うことで、なんとか今回は、眠剤無しで検査を受けて欲しい、3歳にもなったことだし。 しかし、ウチの娘、かわいくて仕方が無い(笑)一方、非常にびびりで、慎重派で、人見知りで、未知の世界への拒否反応がとっても強い。 初めての場所、初めての人等々の環境では、固まるのが日常茶飯事。 と言うわけで、パパは、一案を講じました。 前日の夜、本人のお気に入りのピンクのメモ帳に、お絵かき。 歯ブラシの絵、キシリトールのアメちゃんの絵、お薬の絵、肌のクリームの絵、レゴブロックの絵、トイレの絵、寝ている絵。 そうです、スケジュールです。 いきなり、検診の情報提供をするのでは無く、まずは日常生活場面で導入することに依るスモールステップ。 一つ活動が進む毎に、これまた大好きなカワイイシールを貼り、終了確認。 そうです、動機付けへの配慮です。 そして翌朝、既にスケジュールの使い方は、ポジティヴに学習できているはず。 そうです、成功体験から学ぶのです。 朝ご飯が終わったら、車の絵、病院でおにぎりの絵、ベッドに笑顔で寝転がって心電図を採っている本人の絵、同じくベッドで寝転がってエコーを採っている本人の絵、最後は、ドーナツの絵と、チャーハンの絵、そうですご褒美です。 そして、いざ現実がスタート。 おにぎりまで順調でしたが、軽くハプニングが。 身長体重の計測があることを伝えていませんでした。当然、泣いて拒否、トホホ・・・ これはやっぱりこの後の検査もダメかなぁとあきらめムードが漂いましたが、あらためてメモ帳を見せ、励まし、チャレンジすることにしました。 結果、がんばれました!! ドーナツもチャーハンも約束通り。 やっぱり、支援は、状況が分かること、見通せること、そして本人が期待できる目標があること、これらを整え、お膳立てし、成功体験をプロデュースすることが大事で、そして、自閉症バリアフリーって、ユニバーサルデザインだなぁとあらためて実感した一日でした。 最後におさらいです。 新しいことの指導は、既に馴染みのある活動からスモールステップで。 本人が理解できるレベルで伝えること。 見通しが持てること。 動機付けを維持できるような設定があること。 基本ですね。 ちなみに、もうすぐ3歳児検診。 身長体重の他、内科、歯科検診、保健師問診等々のメニューです。 これもスケジュールを作らなくては。 しかし、実施の順番が分からない。 なので、大きめの紙1枚の同じ紙面に、やることをランダムに絵で描き、終わったものにシールを貼っていき、全部に貼られたら終了というスタイルでと思っています。 ごほうびはミスドです。