リレーコラム

家族へのプレゼント

ある町の保育園。ある時、その町に引っ越してきた自閉症の子どもが、その園に通い始めました。
 
その子のお母さんから、保育士はあるものを受け取りました。それは、紙芝居スタイルのサポートブック。
前の園で取り組まれていたこと、その子の得意なこと、好きなこと、苦手なこと等の情報が、イラストで分かりやすく解説されていました。
保育士は、その紙芝居を使って、クラスの子ども達にその子について説明をしました。クラスの子ども達は、すぐにその情報とその子を受け入れ、苦手なことを応援する、見守る、手伝うということが自然とクラス全体に浸透し、皆が温かく、自然とその子と仲間になったとのことです。
 
もちろん、その後、その子が集団の中で全く問題を起こさなかったかと言われればそうでは無いかも知れません。でも、それを周囲の子がどう受け止めるか、その子に、プラスαのサポートがなされていることをどう理解するか等は、この紙芝居をはじめとする、支援者の日常的なサポートや接し方、態度などがその手本となります。
 
今では、その親子の宝物となったという紙芝居。非常に素晴らしいサポートだと思いました。
 
自閉症という単語は使われていなく、障がいの有無ではなく、その子(個)を知るということ、一人一人を大切にするという、これぞまさに特別支援だなぁと思いました。
 
特別なことは出来ません とか、(その子の支援がうまくいって無くて、でもそこに気づきは無く、その子が周囲に与える問題を周囲にガマンしてもらうために)周りに自閉症だと理解してもらうためにはどうすれば良いですか? とか言っている支援者には、ぜひ見習って欲しいと思います。毒づいてしまいました?
 
ちなみに、
その子の前園とはどこなのか? 紙芝居を作った保育士は誰なのか? 現在調査中です。(笑)
 
皆さんと、広くシェアできるようであれば、そうしたいと思っています。乞うご期待。

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