リレーコラム

コロナ禍で思うこと

センターの役割として地域の実態や課題を把握すべく、コロナ禍における状況を調査するアンケートを実施しました。
 
当然ながら、ご家族も、支援者も、そして当事者も、それぞれにたいへんで、ストレスフルでという声がたくさんある中、
 
「スケジュール(構造化のアイデア)で、普段とは異なる日課を提示したので大丈夫でした」というような回答がいくつかあった。
 
すごく大事なことだと思った。
 
もちろん、それぞれのご家族で、きょうだいがいたり、ご高齢の方が同居されたり等々、仕事の都合もさまざまで、一概にこうすればよい とはならないのだが、
 
非日常を支援するには、日常の支援が大切 なのだと痛感した。
 
よく自閉症の人は変化が苦手 と言われるが、僕は少し違うと思っている。
 
自閉症の人は、変化が苦手なのではなく、通常の支援、指導、経験、環境の中で、変化ってどういうこと? を学ぶことが苦手なのだ。
 
だから、ちゃんと分かるように工夫して伝えれば、学べる のである。
 
そのためのアイデアが構造化である。
 
構造化についても、よく、出来ないことをカバーするというニュアンスで語られるが、
これについても、半分は正解で、半分は間違いと僕は思っている。
 
出来ないことをカバーして、出来なくても大丈夫 にするのが構造化ではなく(そういう側面もあるが)
 
構造化があることで、正しく学べる をプロデュースするのである。
 
構造化で教える という言い方もできる。
 
というわけで
やっぱり構造化って大事だなぁ と思う、コロナ禍の今日この頃でした。
 
 
あおいそら
片山

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